72年目と6年目の春
72年前の三月十日は、東京大空襲があった日でした。関東大震災や大空襲を生き延びた蔵のある浅草ギャラリーエフで、今年も行われた「3.10 ダンス公演 10万人のことば」に参加して来ました。
一晩で10万人の命を焼き尽くした炎の雨は今も何処かで誰かの頭上に降り注いでいるという現実。鈴木一琥さんの渾身のダンスと、大空襲を生き延びて来られた方々の貴重な証言をカワチキララさんが構成した公演は今年で13年目になるそうです。 私は4回目の参加でしたが、今年も真っ暗な蔵の闇の中で、あの日焼き尽くされた無辜の人々の命に想いを馳せる貴重なひとときとなりました。 特に今年は、「軍国少女」や「軍国少年」として戦争に呑み込まれて行ったという証言が深く心に突き刺さりました。 家族の形見のアルマイトの弁当箱をお国のために供出し、兄に代わって予科練の志願書を提出した「軍国少女」たちの悔恨の言葉は、善良な市民が自ら戦争に加担してしまう恐怖を教えてくれました。 公演後には、看板猫銀次親分の子分さん達ともお喋り出来て、心に残る夜となりました。ギャラリーエフのスタッフの皆様はじめ、このプロジェクトに携わった全ての方々に深い感謝を捧げます。 そして今日、3月11日。 東京新聞でこんな記事を見つけて、ちょっと見て来ました。 旧練成中学校の校舎をリノベーションしたアートスペース「アーツ千代田3331」は以前に何度か行ったことがありました。 「2014年に続き、7名の作家がいわき市を訪れて現地の今を知り、そこからメッセージを受け取り、一年かけて作品を創りフクシマに向き合う機会としたい。」 会場に置かれたチラシにはそう記されていました。 写真、油彩、水彩等様々な表現で伝えられたフクシマからのメッセージ。 〜3月14日迄。 6年目となるこの春も、被災者や被災地にとっては、あの震災は過去ではなく今も続く現実なのだという想いを強くしました。 原発事故でフクシマを見殺しにしたまま煌めくトーキョー。 この現実を忘れずに、私達は何をなすべきか?これからも考えて行動していかねばなりませんね。
by manma_neko
| 2017-03-11 22:31
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